県が進めている「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」の研究チームは4日、指で握るデバイス(端末機)装置をゲーム感覚で利用し、軽度認知障害の早期発見と予防トレーニング(脳トレ)のシステムを開発したと発表した。
発表したのは愛知産業大学の石橋豊教授と名古屋工業大学の森田良文教授の研究チーム。
システムは500㍉㍑のペットボトルサイズの円筒形デバイスを手の指で握ったり開いたりする小さな動きで、画面上の小鳥を操作して餌を食べさせる。デバイスは木綿豆腐やカステラと同程度に軟らかく、弱い力で調整できる。
健康な高齢者14人に1日10分で30日間、このシステムを試してもらったところ、加齢とともに低下する注意機能や記憶機能に改善効果が見られ、認知機能低下の予防につながるという。
また、健常と認知症の中間にあるグレーゾーンの軽度認知障害は普段の生活では気づきにくい。軽度認知障害のある人に使ってもらえば、障害の有無を見つけることもでき、早期発見にもつながる。高齢者は軽度認知障害があっても病院に行くことを嫌がることもあり、このシステムで障害の有無を確認し、病院に行くきっかけ作りにも活用できるという。
研究チームは、このシステムをリハビリ病院などで使ってもらい、認知障害の予防・回復の実証評価もする考え。
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1959年東京都生まれ。山田一晶編集長に声を掛けてもらい、2024年5月に入社した。それまでは別の新聞社に勤務し、名古屋、岐阜、東京などで記者をしていた。事件取材が長かったが、東京では食文化、社会保障といった分野の取材も経験。介護など生活に密着した記事の重要性を実感した。趣味は街歩きと山歩き。東海道五十三次を歩いている。目標は東京―京都間の完歩。テント泊の登山にも憧れているが、三河の低山巡りがメイン。ミステリー、歴史小説を愛読。名古屋支局で愛知県政を担当している。人口減少、地域活性化の課題などを取材しながら、東三河の魅力を発信していきたい。
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