田原堀切地区の津波避難マウンド完成

2018/10/02 00:00(公開)
完成した津波避難マウンド「ほりきり広場」=田原市堀切町で
完成した津波避難マウンド「ほりきり広場」=田原市堀切町で
 太平洋側に面した田原市堀切地区に津波避難マウンドが完成し、1日、式典が現地で開かれた。頂上部分は標高15㍍に達し、避難場所は広さ約850平方㍍。深刻な人的被害が懸念される津波避難困難地域で、命を守る高台としての活用が期待されている。
 総事業費は約7億8000万円。マウンドは旧市立堀切小学校跡地約1万6200平方㍍に整備した。4本の階段と緩やかな傾斜のスロープで上がれる頂上部には、災害用トイレ8基と、防寒用ブランケットなどを入れる収納ベンチ2基を備える。
 約1200人が暮らす同地区は、南海トラフ地震発生時、35分後に津波がマウンドの9㍍の高さまで来ると予測されている。避難想定人数は、津波到達までに浸水想定外地域へ避難できない恐れのある475人。
 マウンドの名称は地域住民が「ほりきり広場」に決めた。普段は公園としても開放し、住民に親しんでもらう。
 式典では、山下政良市長が「住民の安心感が高まることを期待している。今後も、自然災害犠牲者ゼロを目指し、防災・減災対策を充実、強化していく」とあいさつ。同地区コミュニティ協議会の木邨龍雄会長は「津波は時間との闘い。広場を安心安全の拠点として活用していきたい」と話した。
(飯塚雪)
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