蒲郡出身の洋画家・広本季与丸の作品展

2018/10/12 00:00(公開)
展示される広本氏の作品=蒲郡市博物館で
 蒲郡市三谷町出身で戦前から東京で洋画家として活躍した広本季与丸(きよまる)氏(1908~75)の作品展が、同市博物館で開かれている。同館所蔵など市内公共施設に飾られる油彩画計17点を展示している。入場無料。11月4日まで。
 広本氏は1928(昭和3)年に関西美術院、太平洋美術学校を経て、34年に帝展入選。そのご文展、日展など計21回入選し、65年には日展無鑑査となった。11人兄弟で7男の季与丸氏は兄で3男の日本画家・進氏、弟で8男の洋画家・森男氏とともに「廣本三兄弟」として知られた。
 展示しているのは、2007年6月に長女の田名夢子さん=東京都世田谷区=が市へ寄贈した、「リボンを結ぶ」(54年作、縦162㌢、横130㌢)や、太平洋画会展出品で相馬賞受賞作「庭」(35年作、縦130㌢、横162㌢)など。
 同館の平野仁也学芸員は「家族をモデルに写実的で温かみある画風が特徴。郷土の画家を知ってもらえれば」と話している。
(安藤聡)
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