のんほいパークで防災訓練

2018/10/16 00:00(公開)
麻酔銃で撃たれたチンパンジーを捕獲するため網を持って近づく飼育員ら=のんほいパークで
 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)は休園日の15日、豊橋市消防本部南消防署の協力を得て、園内で防災訓練を行った。震度6強の地震で獣舎が壊れ、チンパンジー1匹が脱走したとの想定。飼育員らは、来園者をスムーズに避難させながら、チンパンジーの捜索、捕獲にあたった。
 訓練には、飼育員や市自然史博物館職員、二川、二川南、天伯3校区の住民ら70人以上が参加した。来園者の避難の状況などを無線で情報共有する中、スタッフがふんするチンパンジーを見つけるため、飼育員が園内をエリアに分けて探索。
 遊園地内にいたチンパンジーを発見すると、偽物の麻酔銃を持った獣医師が車で急行し、仕留めたチンパンジーを10人がかりで網と、さすまたで身動きが取れないようにして捕らえた。
 また、のんほいサーキット内カフェからの出火を想定した初期消火訓練や、地域の防災担当者らによるAED(自動体外式除細動器)操作訓練などを実施。小雨のため急きょ、はしご車による観覧車に閉じ込められた負傷者の救助訓練は中止となった。
 のんほいパークによると、全国的に巨大地震で獣舎が壊れ、動物が逃げ出した事例はないという。訓練は万が一に備え、スタッフの技術習得や防災意識向上を目的に年2回行っている。
 講評で、総合動植物公園部の伊藤嘉邦部長は「スタッフ一同、さまざまなことを想定して備えていきたい」と話し、職員らの気を引き締めた。
(飯塚雪)
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