法の日記念行事

2018/10/18 00:00(公開)
車いすで講演する戸田さん=豊橋商工会議所で
 愛知県弁護士会東三河支部(河邊伸泰支部長)は、法の日(10月1日)の記念行事を豊橋商工会議所で行った。記念講演会では、映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんが「字幕の中に人生」を演題に話した。
 記念行事は13日に実施し、愛知県弁護士会の木下芳宣会長があいさつで「法の尊重」「基本的人権の擁護」「社会秩序の確立の精神」の大切さについて述べた。
 講演の講師を務めた戸田さんは2週間ほど前に横断歩道を通行中、タクシーにはねられ、この日は車いすで登場した。
 戦時中は食べ物が十分でなく、戦後、戸田さんが小学3、4年の時にアメリカ映画が多く入ってきて、冷蔵庫に食べ物がたくさん入っている様子や素敵な家具に囲まれた生活の映像に衝撃を受けたという。
 以来、映画にとりつかれ、津田塾大学在学中は、授業にほとんど出ず、映画ばかり見ていたという。「英語が決して得意だったのではなく、映画について多くの知識があり、英語のタイトルから日本語のタイトルがすぐに出てくるなどの特技を買われてハリウッドスターの通訳もするようになった」と話した。
 「字幕翻訳が天職だと思ったが、たまにしか依頼がなく、20年待った」とも。40歳を過ぎて担当した「地獄の黙示録(1980年)」が成功すると、週1本の割合で依頼が舞い込むようになり、毎週、異なる映画の世界に浸りながら今も活躍している。
 「好きなことを仕事にすれば、人生は開ける」と語り、ジョージ・ルーカスが高校生の時に抱いた構想を「ただ、人に見てもらいたい」という夢だけで製作し、大ヒットした「スターウォーズ」の例などを挙げた。
 また、最近のトムクルーズとのメールのやり取りに触れ「トムは、再来年公開の『トップガンⅡ』をノリノリで撮っている。一度も遅刻せず、休みを取ったこともない。スタントを使わず、本当に仕事に熱心」と絶賛し、夢中になるほど好きなことを仕事にする大切さを話した。
 この日は同支部の弁護士らが疑似法律相談も披露し、気軽に相談するよう呼び掛けていた。
(小島幸子)
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