豊橋で「テクノフェスタ」

2018/10/28 00:01(公開)
デジタル刺しゅうミシンに夢中の子ども=豊橋サイエンスコアで
 豊橋市西幸町の豊橋サイエンスコア1階に誕生した産業創出拠点「豊橋イノベーションガーデン」の誕生1周年を記念した「テクノフェスタ」が27日、同所で開催され、デジタル工作機器の体験、発表会など多彩な催しに親子ら多くの人が訪れた。
 運営する第3セクターのサイエンス・クリエイト(吉川一弘会長)と豊橋青年会議所(神谷東樹理事長)が開いた。
 起業を支援する「スタートアップガレージ」、3Dプリンタなどデジタル工作機械を利用できる「メイカーズ・ラボとよはし」、地元の農産物を活用した食品開発の「アグリフード・ラボ」の三つの機能を一体化させ、昨年秋、イノベーションガーデンとしてオープンした。ここに集う多様な人材が交流、連携することにより、新商品開発や、新規ビジネスの創出を加速させる狙い。
 フェスタでは、デジタル工作機械の体験などがあり、デジタル刺しゅうミシンを使ったオリジナルワッペン作りは子どもたちの関心を集めた。データをもとに手筒花火、吉田城などが描かれた豊橋のマンホールを刺しゅう。糸を選んで通すと、デザイン通りの絵が仕上がっていった。
 「人になった」「お城ができた」と夢中になっていた小学2年生の男の子の父親は「ものづくりやプログラミングに興味があるようで、さまざまなことを見たり、体験したりしてほしい」と話していた。
 介護、看護の現場で必要なサービス、モノなどを豊橋技術科学大学、豊橋創造大学の指導で考える「介工ハッカソン」の発表会もあった。
 障害者支援施設も訪れ、検討していた四つのグループが紹介。このうち一つのグループは、筋萎縮性側索硬化症などの人との会話、コミュニケーションにする文字盤は通常、重くて大きくて不便のため、軽量でコンパクトな文字盤を試作して披露した。また、独居や老老介護が課題となる中、隣の部屋にいるような感じで遠方にいる家族らとリアルタイムで会話できるシステムを考えたグループもあった。
(中村晋也)
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