蒲郡で「三河湾大感謝祭」

2018/10/29 00:01(公開)
流域圏での連携策について意見を述べるパネリストたち=蒲郡市民会館で
 三河湾再生プロジェクトとして県は28日、蒲郡市民会館で第5回三河湾大感謝祭を開いた。意見交換会では沿岸部だけでなく海に注ぎ込む川の水源まで流域圏を含めた連携で水循環を考えていくことを申し合わせたほか、元シンクロナイズドスイミング選手の青木愛さんが水の大切さを呼び掛けた。
 シンポジウムでは三河湾に注ぐ河川の上下流域で活動する団体との連携策について考えた。矢作川流域で活動するNPO法人愛知環境カウンセラー協会の齊藤保彦会長は「海だけを見た活動ではなく水や物、流れ、人とのつながりを考え、1人1人が意識することが大事」と語った。
 NPO法人穂の国森づくりの会の森田実事務局長は2002(平成14)年から蒲郡市内の漁師たちと豊川(とよがわ)上流域を訪れて森林整備活動をしていることを紹介。「山から川を通じて海に流れていく健全な水循環の在り方を多くの人たちに知ってもらえれば」と話した。
 県立三谷水産高校の小林清和教諭は「獲る漁業ではなくつくり育てていく漁業と、海洋環境、人材育成の場として教育している。地域だけでなく国際規模に視野を広げて考えなければならない」と指摘した。
 県水大気環境課の柘植孝之課長は「現状での取り組みを絶やさず、産官学での連携を深めて活動を展開していきたい」と今後について語った。
 環境トークショーでは元シンクロ選手の青木さんが登場。環境省のウォータープロジェクトサポーターを務めていることを紹介され「普段から水を節約して大事に使ってください」と来場者に呼び掛けた。
(安藤聡)
トークショーに出演した青木さん=同
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