「手筒花火体験パーク」豊橋市役所にオープン

2018/11/03 05:02(公開)
手筒花火を“揚げる”河邉会長。まるで揚げているかのように写真を撮影できる=豊橋市役所13階で
 豊橋が発祥とされる手筒花火の魅力を市内の子どもや観光客に体感してもらおうと、豊橋市は2日、市役所13階展望ロビーの一角に「手筒花火体験パーク」をオープンさせた。450年以上となる歴史を学んだり、リアルな感覚で手筒の映像を見たりと自由に見学できる。
 市内では、各地で行われる神社祭礼や年に1回の「炎の祭典」で見ることはできるが、市民や訪れた人が日常的に手筒花火について知るところがなかった。
 体験パークは「手筒花火を『見て・触れて・学べる』体感スポット」をコンセプトにした。正面では、50インチの大型モニターで手筒花火の映像を日本語、英語で見られるほか、まるで手筒を揚げているかのように写真を撮影することもできる。自分のスマートフォンを使い、手筒の映像を見ると、自ら揚げているかのような感覚を味わえるVR(仮想現実)体験コーナーもある。
 “触れる”コーナーでは、火薬が入っている時の手筒の重さ(10~12㌔)と揚げ終えた後の重さを体験したり、揚げる人たちが着る刺し子はんてんを着用したりできる。噴き上げる火柱(約10㍍)の高さも視覚的に分かる。
 花火の起源、手筒花火の歴史、作る手順、市内の手筒マップなどもパネルで紹介している。外国人には、豊橋観光コンベンション協会ホームページの英語で紹介しているサイトを閲覧できるようQRコードを設けている。
 この日は除幕式が開かれ、佐原光一市長らが幕を引いた。佐原市長は「私たちの誇り、手筒花火を理解してもらう場。揚げる人の心意気、思いを、見るだけでなく、体験して感じてもらえれば」とあいさつ。同コンベンション協会の佐藤元英会長は「気軽に来られるところにあるので、友人らが来た時にはぜひ紹介してほしい」と呼び掛けた。
 三河伝統手筒花火連合会の河邉光司会長は「手筒花火は三河の伝統。後世に引き継ぐのが使命。コーナーを設けた市の協力、期待に応えられるよう頑張りたい」と話した。
 体験パークは年末年始を除き、午前8時から午後10時まで開館している。
(中村晋也)
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