天下の名奉行を紹介

2018/12/12 00:00(公開)
大岡忠相が実際に使用した毛抜きや絵などが展示された特別展=桜ヶ丘ミュージアムで
豊川で大岡越前展
 豊川市桜ヶ丘ミュージアム2階第1、2展示室で、天下の名奉行として知られる大岡越前守忠相のゆかりの史料や品が一堂に集まった「大岡越前守忠相と豊川」が開催されている。
 江戸時代、大岡忠相は三河国に新たな領地を得た際、現在の豊川市にあたる宝飯郡の足山田、豊川、大崎、小田渕、上佐脇、西方の6村をはじめ、渥美郡、額田郡も治めて大名の列に名を連ねた。豊川稲荷を篤く信仰していたこともあり、特別展を実現。国文学研究資料館や愛知県図書館、豊川稲荷や、忠相の末裔にあたる大岡家第15代当主・大岡秀朗さん=東京都=から寄せられた総勢101点を展示している。
 大岡忠相と言えば目を閉じて毛抜きを使う姿が有名だが、実際に本人が使った毛抜きや、藤原氏からの流れをくむ系譜、直筆の書や現在の豊川市などの領地を示す絵地図などが並ぶ。
 また、家紋が入った碁盤や双六盤の他、豊川稲荷を参拝していたことを示す日記、愛用していた掛け軸などの絵も展示。関連資料として、長年放送されたテレビ番組の台本やポスターも紹介されている。
 関連イベントとして、今月15日午前11時からは同館で桂宮治さんによる落語会を開催。来年1月12日午後2時からは市文化会館で、東京学芸大学の大石学教授による講演会も予定する。
 特別展の観覧料は一般500円、学生300円(未就学児無料)。来年1月27日まで。
(由本裕貴)
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