台風24号を教訓 豊橋市の停電対応

2018/12/12 00:00(公開)
 豊橋市は11日、市内で発生した台風24号による大規模停電を教訓に、台風を前提にした停電時などの対応を発表した。市災害対策本部は、中部電力からの情報連絡員(リエゾン)を受け入れて連携、停電の復旧見込みなどの情報も発信していく。市公共施設では、停電時に市民館などが備蓄品の配布、スマートフォンなどの充電に応じる。
 台風24号は9月30日深夜、東三河に最接近し、猛烈な風雨が各地に被害をもたらした。
 同市によると、市公共施設のうち停電したのは、小学校29校(全52校)中学校13校(22校)高校など1校(3校)や、校区市民館25館(50館)地区市民館10館(21館)。水道施設では、浄水場から送り出された水をポンプアップするための加圧所8カ所のうち4カ所が停電した。
 市内では、市医師会のアンケートによると、186診療所のうち95診療所で停電。このうち産科は5診療所(全6診療所)で透析が5診療所(7診療所)だった。
 豊橋署によると、信号機は802カ所のうち380カ所で消灯した。
 倒木や飛来物で電線が切れるなどして広範囲で停電、最大で約11万8000世帯に及んだ。市民らからは、中電に電話がつながらず、市などに「復旧はいつになるのか」という問い合わせの電話が相次いだという。
 広範囲に及び、復旧までに時間を要した今回の大規模停電を教訓にしようと、市は今後の停電対応を庁内のほか、中電とも検討していた。
 平時と台風接近時、停電発生時の三つに分け、災害対策本部、公共施設、水道の対応をまとめた。24号並みの台風が襲来する際には、接近時からリエゾンを要請し、市災害対策本部と中電が情報を共有、連携を進める。具体的にいつ復旧するのか目途について、市側はホームページやメール、ラジオのエフエム豊橋などで流す。信号機に関する情報も伝える。
 一方、市側も、市消防団が活動中に気づいた電線の切断、飛来物の状況などの情報も中電へ伝える。中電の復旧作業を円滑にするため、市の空いているスペースも提供する。
 また、公共施設は、24号台風で実施した市民館などでの備蓄品の配布、スマホなどの充電を行う。
(中村晋也)
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