亡き長男撮影のバングラデシュ写真集

2019/01/15 00:00(公開)
写真集を手にする小田さん=蒲郡市内で
蒲郡の小田さんが2月発刊へ
 NGOバングラデシュ保育園の会事務局を務める小田孝さん(63)=蒲郡市=は、昨年2月に亡くなった元小学校教諭の長男・太郎さん(享年29)がバングラデシュで撮影した写真集を来月に発行する。太郎さんが学生時代の11年前に親子で訪れた異国の地。小田さんは「表情豊かに撮影されていたものを選びました。途上国でも純粋に暮らす子どもたちの姿を見てもらえれば」と話す。売り上げの一部を同国の保育園運営資金に充てるという。
 小田さんは、昨年2月3日に末期がんのために亡くなった太郎さんの遺志を継ぎ、春に写真展、夏に絵本の発行を行った。
 遺品整理をしていた際、2008年9月に父子でバングラデシュを訪れ、NGO活動として現地の街並み、保育所、縫製工場、貧困街など撮影した写真データと感想を記したノートが見つかった。
 データには屋外で純粋に喜ぶ子どもたち、農村地帯で活動する住民、工場で働く大人たち、完成後のショッピングモールなど数百枚があった。
 ノートには「物が豊かでなくても人と人とのつながりで、こんなに豊かになれるのかと心打たれました」などと感想が書かれていた。
 同国への撮影旅行は太郎さんに国際感覚を養ってもらおうと小田さんが誘った。「あまり会話のない親子でした。異国の地で行動を共にした思い出はそれぞれに刻まれていました」と振り返る。
 写真集は「バングラディシュに咲くハスのように」がタイトル。A5判64㌻。うち写真は59点を掲載する。「のどかできれいな風景とそこで生活する子どもや少年少女たちの姿を写し出しています」と小田さん。
 太郎さんの命日となる来月3日には蒲郡市南部市民センターで写真展を開く。その際、写真集も1部1000円で販売する。問い合わせは小田孝さん(080・3649・2439)へ。
(安藤聡)
バングラデシュで撮影活動をした当時の太郎さん(小田さん提供)
写真集に掲載される画像の一部(同)
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