ほの国百貨店で藤田嗣治版画展

2019/02/03 00:00(公開)
藤田嗣治の没後50年を記念した秀作版画展=ほの国百貨店で
 フランス画壇で活躍、美人画や猫などの作品で知られる洋画家・藤田嗣治(1886~1968)の版画を紹介する「没後50年藤田嗣治秀作版画展」が、豊橋市駅前大通のほの国百貨店7階美術画廊で開かれている。5日まで。
 藤田嗣治は東京に生まれ、東京美術学校を経て渡仏。1919年にサロン・ドートンヌで出品した6作が全部入選、その年に会員に推挙され、パリ画壇での地位を築き始めた。25年にはレジオン・ドヌール五等勲章を受け、27年には銅版画がルーブル美術館に収められている。同画廊での藤田作品の展示会は隔年開いており、今回は没後50年を記念してバラエティーに富んだ作品を用意した。会場に並んでいるのは、最も脂が乗っている時代とされる1950~60年代の作品約50点。エッチングやリトグラフ、木版画などに加え、デッサンも出品されている。
 自身も好きで当地のファンにも人気の猫のシリーズ、繊細な女性や愛らしい子供を表現した作品が楽しめるほか、自画像やパリの街並み、しっとりとした和服美人を描く「海龍」のシリーズも。作家の人柄を表す優しい線と色づかいが見る人の心を癒しており、「油彩画とは異なる藤田の版画の魅力を知ってもらえたら」と担当者は話す。
(田中博子)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

さわらび会 虹の森 住まいLOVE不動産 藤城建設 光生会 蒲郡信用金庫
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国