豊橋の吉田天満宮で顕彰祭と筆塚祭

2019/02/18 00:00(公開)
碑の前で行われた小林仁一郎の功績をたたえる顕彰祭=白山比咩神社吉田天満宮で
碑の前で行われた小林仁一郎の功績をたたえる顕彰祭=白山比咩神社吉田天満宮で
 戦後、豊橋筆の復興に尽力した小林仁一郎の功績をたたえる顕彰祭が17日、碑が建立されている豊橋市広小路3の白山比咩神社吉田天満宮で行われた。筆塚祭と併せて営まれ、筆関係者や氏子ら約50人が豊橋筆業界の発展を願った。
 1897(明治30)年に同市神明町で生まれ、製筆業に携わっていた仁一郎は、1945年6月の豊橋空襲で壊滅的な打撃を受けた豊橋筆の立て直しを図った。現在では、豊橋筆が国内生産の約4分の1、高級筆では8割のシェアを占めている。
 学問の神様で知られる同神社の境内には、豊橋毛筆商工組合が52年に筆塚を建立。仁一郎の死後、69年には弟子や全国の業者らが偉業をたたえ、頌徳碑を建てた。
 この日、碑の前には子どもたちや住民らが使い古した筆が供えられた。仁一郎の甥で豊橋筆振興協同組合の杉浦良雄理事長(85)は「高齢化も進むが、組合が存続する限り、豊橋筆の発展に努めたい」と話した。
(飯塚雪)
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