中部盲導犬協会 新城に特養ホーム開所

2019/02/28 00:00(公開)
4月に開所する「翠華の里」=新城市豊岡で
4月に開所する「翠華の里」=新城市豊岡で
 社会福祉法人中部盲導犬協会(名古屋市港区、殿塚猷一理事長)は4月1日、新城市豊岡で特別養護老人ホーム「翠華(すいか)の里」を開所する。介護が必要な恒例の視覚障害者が連れ添った盲導犬と一緒に過ごすことができるほか、引退した高齢の盲導犬を預かる施設も併設する。
 同協会は旧愛知県湯谷老人福祉館の敷地(広さ1万546平方㍍)を取得し、約15億円かけて施設を整備。建物は鉄筋コンクリート3階建て延べ約4447平方㍍。
 特養ホームは定員100人。1階に視覚障害者と盲導犬など中心に犬と過ごすことができる20人。2、3階は一般の高齢者向けとしている。入浴施設では湯谷温泉と同じ温泉を利用する。1階部分の各部屋には犬用のリードフック、屋外には犬用のトイレを設けている。
 協会によると盲導犬の寿命は17年ほど。生後は子犬を飼育するボランティア家庭で育てられ、1歳で訓練開始。訓練後の2歳で利用者に貸し出され、10歳(人間の60歳)で引退する。引退後はボランティア家庭か同協会が引き取って余生を過ごす。
 盲導犬の利用者が高齢化して介護が必要となった場合でも一緒に過ごすことができるよう施設を整備していた。協会では名古屋市内での訪問看護を行っているが、介護事業は初参画となる。
 また敷地内には引退後の盲導犬の世話をする「老犬ホーム」を設ける。犬専用の温泉施設や、犬を走らせるドッグラン、犬と触れ合うドッグカフェもあり、夏にもオープンさせる。
 同協会は「盲導犬やペット犬と一緒に暮らすことができるニーズに応えられれば。地域にも開放して動物愛護も呼び掛けていきたい」と話している。
 現在、入居者を募集している。問い合わせは翠華の里(0536・32・2510)へ。
(安藤聡)
1階部分の居室屋外に備えられるペット用トイレ=同
1階部分の居室屋外に備えられるペット用トイレ=同
老犬ホームに設けられる犬用温泉施設=同
老犬ホームに設けられる犬用温泉施設=同
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