豊橋で認知症まちづくり報告会

2019/03/17 00:00(公開)
取り組みを報告する大清水校区自治会の手塚副会長㊧と南部地域包括支援センターの田内さん=ミナクルで
取り組みを報告する大清水校区自治会の手塚副会長㊧と南部地域包括支援センターの田内さん=ミナクルで
 「認知症になっても安心して暮らせるまち」を目指し、豊橋市内で行われている認知症への取り組みを発表する「認知症まちづくり報告会」が16日、豊橋市大清水まなび交流館「ミナクル」で開かれた。地元の「大清水校区見守りの会」など4団体が活動などを話した。
 認知症の人や家族、医療・介護関係者、住民らが集い、意見交換する「認知症について考える会」を、市が2015(平成27)年度から開催。この日は、本年度最後のため報告会として実施した。
 大清水校区見守りの会は、校区で認知症の人が行方不明となり、遺体で見つかったことを契機に住民や介護事業所、警察、市が話し合いを開始、設けられた。
 校区自治会の手塚誠副会長、設立に尽くした市社会福祉協議会南部地域包括支援センターの田内忍・認知症地域支援推進員が報告した。
 校区で情報の共有、連携ができていなかったのを反省し、昨年、会議を重ねた。目指す校区の姿や、できることを考え、行方不明者情報を知らせる回覧と、関係団体の連絡網を作成。これらを使った情報の伝達、共有を確認するため、今年1月には行方不明者捜索模擬訓練を実施した。
 手塚副会長は「連絡網、回覧のシステムを機能させるためにも、担当者の理解が必要」「実際の場面で行方不明者への声掛けをちゅうちょなくできるようにする」など、寄せられた反省の声を説明。今後は、年度初めの連絡網の修正、訓練継続による見守り力の向上などを挙げた。
 見守りの会の活動については「情報共有、訓練を行うとともに、これらの取り組みを通して認知症の人を地域で見守っていく意識づくりをしていく」と話した。
 報告会では、他の団体による住民主体の介護予防教室や、朝カフェを利用した傾聴活動なども紹介された。
(中村晋也)
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