蒲郡市博物館で上ノ郷城の資料を展示

2019/05/04 00:00(公開)
設けられた上ノ郷城を紹介するコーナー=蒲郡市博物館で
設けられた上ノ郷城を紹介するコーナー=蒲郡市博物館で
 蒲郡市博物館は、同館2階ロビーに、戦後時代の上ノ郷城(同市神ノ郷町所在)を紹介するコーナーを設けた。これまで8回行われた発掘調査の出土品を中心に140点を展示している。城跡めぐりを楽しむ人たちが多いことを受けた。入場無料。
 上ノ郷城は戦国時代に蒲郡を治めた鵜殿家が居城。桶狭間の戦いの2年後となる永禄5(1562)年に松平元康(のちの徳川家康)によって攻め落とされた。その後、城攻めに功績があった久松氏が入城。家康の関東移封までこの地を治めたといわれる。
 国内の城跡めぐりがブームとなり、現地では自由に散策できるため、来場して博物館を訪れる人も多くなっており、上ノ郷城の資料を見せようと設けた。
 コーナーでは同博物館が2006(平成18)年度から15年度まで計8回行った発掘調査で見つかった鉄砲玉、食事のために使われていたとされる土師器(はじき)、仏像の装飾品「瓔珞(ようらく)」の一部とされる銅製中空球、城の縄張り図などを展示している。
 松田繁学芸員は「現地を訪れる人たちからの問い合わせがあり、関心の高さがうかがわれる。上ノ郷城をさらに知ってもらい、戦国時代に思いをはせてもらえれば」と話している。
(安藤聡)
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