個人や企業の募金も活用

　蒲郡市は今年度、公園グラウンド野球場（形原町）の改修を行う。ライト（右翼）スタンド側にあるスコアボードを電光掲示板にするほか、グラウンド整備やフェンス更新などを行う。事業には個人や企業からの寄付金も活用する。
　同野球場は１９７３（昭和48）年に完成、81年に改修した。市内で唯一硬式野球ができる施設で、築45年以上が経過して設備の老朽化も見られる。
　市は少年野球や高校野球でも活用され、同市出身のプロ野球福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手、中日ドラゴンズの伊藤康祐外野手を輩出した球場を、２億１１６０万円で整備することにした。
　現在、スコアボードはチーム名やイニングスコア、メンバーはボードに示すために人を配置して手作業で行っている。球場を使用するプロ野球のチームや野球協会から更新を求める声もあった。
　改修工事は秋に着手し、来年３月に完了する計画。スコアボードだけでなく、内野グラウンド、内外野の防球フェンスなどを更新、スタンドの耐震化を行っていく。
　施設環境を整えて試合や合宿の誘致をしようとスポーツツーリズムも進めていく。個人および企業による寄付金を募っている。市内外を問わず、寄付による税金の控除は申告により所得税と個人住民税控除、企業は寄付金支出額を損金算入できる。
　賛同者は個人10万円以上、企業30万円以上が支援者看板への掲載、50万円以上はいずれも感謝状が贈られる。企業は市のホームページ掲載も行う。
　寄付金募集についての問い合わせは蒲郡市企画政策課（０５３３・66・１１６２）へ。
（安藤聡）