豊橋石巻中生徒が「茶摘み・手もみ茶づくり」

2019/05/09 00:00(公開)
茶摘みをする生徒たち=石巻中学校で
茶摘みをする生徒たち=石巻中学校で
 豊橋市立石巻中学校(荻山匡仁校長)は8日、毎年恒例の「茶摘み・手もみ茶づくり」の体験会を同校で開いた。
 同校では、前身の石巻公民学校時代に学校の周囲に植えられた茶の木を今でも大切にしており、2000(平成12)年に特色ある学校づくりの資金で手もみ茶用の約100万円の機器を3台購入して以来、続けている伝統行事。
 3年生は1限目に茶摘みを行ってから、武道館に機器を設置し、茶葉を蒸した後、水分を飛ばし、手で回転もみをしてから茶葉をほぐし、手のひらで棒状に伸ばして広げて乾燥させるまでを行った。あとは、製茶業者に機械で乾燥と袋詰めをしてもらうという。
 生徒たちに製茶の指導をした同市下条東町の松井和久さん(71)は「子どもたちが楽しそうに手もみ茶を体験してくれてとてもうれしい」と笑顔で話した。
 この日は全校生徒が縦割り班に分かれ、茶摘みも行った。
 毎年、5月2日の八十八夜を茶摘みの日の目安にしていたところ、「今年は10連休のため大幅に茶摘みが遅れ、葉が成長しすぎて大味かもしれない」と心配する担当の小出敏文教諭(59)。3年の市川美心乃さんは「昨年までより葉がかたいが、なるべく柔かい葉を摘むようにした」と話した。
 収穫目標は20㌔。新茶が出来上がると、給食の時間に味わう予定。また、地域の市民館や小学校、保育園、駐在所などにも新茶が配られる。白井盛彦主任(51)は「地域の皆さんの協力に感謝している。今後もわが校独自の伝統行事を続けていきたい」と話した。
(小島幸子)
回転もみをする生徒たち=同
回転もみをする生徒たち=同
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