豊橋市伊古部町に初夏告げるササユリ

　豊橋市伊古部町の里山でササユリが咲き、初夏の訪れを告げている。22日に開花を確認、「ささゆりの里」まつりのある週末の６月１、２両日には、ピンク色の大輪が見頃となる見込み。
　ササユリはユリ科の球根植物で、同町の花はピンク色が強いのが特徴。伊古部町ではかつて自生するササユリが多く見られたが、里山の環境変化で激減した。１９９６(平成８)年に、地元住民らが伊古部町笹百合保存会を発足し、種を取って育て、球根を植える活動を続け、今では約３０００株が植わり、多くの観光客が県内外から足を運ぶ。
　まつりでは、同保存会が花苗や野菜の販売、お茶の接待所を設置。地元の高豊中学校生徒らも手伝い、観光客をもてなす。
　２日には「ささゆりの里と太平洋ビーチハイキング」が豊橋鉄道渥美線「杉山駅」発「大清水駅」着で行われる。予約不要で参加無料。午前８時半～同11時に杉山駅で受け付ける。
　両日午前８時40分～午後２時40分、「大清水駅」から会場まで無料バスが約１時間間隔で運行される。
（飯塚雪）