田原の園児たち 梅雨の晴れ間に磯遊び

2019/06/14 00:00(公開)
アメフラシを触る園児たち=田原市中山町の西ノ浜海岸で
アメフラシを触る園児たち=田原市中山町の西ノ浜海岸で
 田原市中山町の西ノ浜海岸で13日、近くの小中山保育園の年長園児18人が海の生き物を観察した。地元の海について知ってもらおうと、自然体験プログラムを企画する「Blue Drop(ブルードロップ)」の松野弘美さんが催した。
 梅雨の晴れ間が広がったこの日、園児たちは網や手作りの水中めがねを手に岩場や浅瀬、砂地に分かれて、生き物探しへと出発。捕獲した生き物は、みんなで観察し、松野さんから「カニはおなかの幅が狭い方が雄」「アメフラシは敵に襲われたら紫色の液を出す」などの解説を聞き、生態について勉強した。園児たちは、海草のような「ウミシダ」の動きを全身で表現しながら捕獲した状況を熱く語るなど、大はしゃぎだった。
 西ノ浜海岸は、生き物の産卵場所や稚魚の保育場となるアマモ場が海岸から近く、多くの生き物が暮らす一方で、漂着したペットボトルなどのプラスチックごみで汚れていて、松野さんは「生き物がいっぱいいる自慢の海。でも、ごみが多い。海をきれいにしてほしい」と呼び掛け、園児たちは真剣な目でうなずいていた。
(飯塚雪)
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