豊川で10月1日からデマンドタクシー実証実験

2019/06/15 00:02(公開)
運行の空白地が課題となっている豊川市コミュニティバス
 豊川市のコミュニティバスなどについて住民や関係機関、バス・タクシー会社や有識者が話し合う「第41回豊川市地域公共交通会議」が14日、市中央図書館であり、市は10月から約半年間、睦美・三上地区で実施するデマンドタクシーの実証実験の概要案を示した。
 豊川市では2011(平成23)年11月にコミュニティバスの運行を開始し、今年4月までの総利用者数は約63万人となっているが、バス運行による空白地が残っていることが課題となっている。財政的な事情から新路線の設置は困難で、新たな移動手段として、予約があった時のみ運行するデマンド型交通の導入可否を調査するため、実証実験を行うことになった。
 期間は10月1日から来年3月31日までの月・水・土曜の週3日。始発は午前8時半発、最終便は午後4時半発の1日6便で、睦美・三上地区で運行し、4エリアに全14カ所の乗降拠点となる停留所を設ける。主に国道362号を通る既存の基幹路線「千両三上線」を利用できない地区で運行するため、実験中も千両三上線の運行を続ける。
 「豊川駅エリア」は豊川駅東口、グリーンセンター豊川、「牧野・三上エリア」は牧野西公園、牧野公会堂、石原集会所、共立荻野病院、本郷集会所、三上地区市民館、「睦美・土筒エリア」は住吉公園、ささき整形外科クリニック、土筒町地区集会所、睦美地区市民館、当古町公会堂、「三上七区エリア」は三上七区集会所が、それぞれの停留所となる。
 運賃は1人1回500円で、2歳以下は無料。中学生以上は事前登録が必要で、小学生以下は保護者が同伴する。予約は乗車希望日の7日前から電話で受け付け、第1・2便は前日まで、それ以降の便は2時間前までの予約に限る。
 市は指名型の総合評価落札方式により、運行管理体制や災害・事故時の対応体制などの観点で審査し、8月ごろに運行事業者を選定。9月ごろには当該地区で登録機会も兼ねた住民説明会を予定している。
 近年、社会問題となっている高齢者による危険運転の対策としても効果が期待され、委員からは実証実験の期間や市民への周知方法などについてさまざまな意見が飛び交った。
(由本裕貴)
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