県国際会議展示場（Ａｉｃｈｉ　Ｓｋｙ　Ｅｘｐｏ）が30日、常滑市にオープンし、開業式典に大村秀章知事や運営事業者ら約１２００人が出席した。
　同展示場は、展示面積６万平方㍍の国内最大級の広さを誇る国内初の空港直結型展示場。企業イベント、展示会、コンサート、スポーツ、見本市などの開催が見込まれている。
　自動運転車で式典会場に乗りつけた大村知事はあいさつで「２０１６年２月から３年半という最短のスピードで完成した。展示会・見本市を通じたビジネス交流により新産業の創出や既存産業の充実を図りたい。展示場運営事業者と連携・協力し、展示会やイベントの需要創造を積極的に進め、県から新しい展示会産業のスタイルを創出・発信する」と抱負を述べた。
　来賓として祝辞を述べた日本展示会協会の浜田憲尚会長は「展示会の価値は出展者・来場者がどれだけ集まるか。県には電車の増発など、人が集まりやすくなる工夫をお願いしたい。東京一辺倒の展示会業界の流れを変え、県国際展示場が新たなメッカとなるよう協力したい」と力強く語った。
　また、こけら落とし公演を務めるＫ－ｐｏｐグループ「ＩＺ＊ＯＮＥ（アイズワン）」も登壇。メンバーの宮脇咲良さん（21）は「すごく素敵なステージ。全力でパフォーマンスをして、ここからアイズワンも世界に羽ばたきたい」と話した。
　その他の会場では、トヨタ自動車の「レクサスＲＸ」を使ったレベル４の自動運転実証実験やサービスロボットの体験ゾーンなども設けられ、出席者らは展示場のオープンと共に新たなデジタル社会の幕開けを感じている様子だった。
　30日、31日、９月１日の３日間で開催するオープニングイベント「ＡＩＣＨＩ　ＩＭＰＡＣＴ！２０１９」を皮切りに、今後はコンサートやアイドルの握手会イベント、モーターサイクルショーなどを開催する。
（木村裕貴）