アスベスト飛散防止措置せず作業

2019/09/29 00:00(公開)
屋根裏に点在しているとされるアスベスト=豊橋市提供
豊橋の旧生活家庭館解体工事

 豊橋市高師町で進められている同市旧生活家庭館解体工事で、市は27日夜、敷地内の建物「大集会室」に含まれるアスベスト(石綿)の飛散防止を請負業者がしないで作業をしていたと発表した。同日中に飛散防止の措置が取られたが、健康被害は分かっていない。
 工事は、市内の土木・解体工事などの林光土建(林東吉代表取締役)が受注。鉄筋コンクリート造り約350平方㍍の建物の屋根裏にアスベストが点在していると想定され、飛散を防ぐためにシートで覆い、解体工事をするなど石綿障害予防規則に則った解体、処理を計画していたが、何もせず解体作業を実施していた。解体作業には従業員3人があたった。
 27日、工事の進ちょく状況を確認に現場へ出掛けた市職員が気づいた。
 市によると、コンクリートの梁(はり)にあったアスベストは1987(昭和62)年に除去しているが、ボルトの周辺などに残存しているアスベストが点在しているという。
 このため、本来はシートで覆った上で解体するなどして処理するはずが、何もしないで解体し、9月5日から27日まで約3週間むき出しの状態になっていた。
 業者は27日、市の指示でアスベストを固化し、シートで覆う応急措置を取った。労働基準監督署、市環境保全課に報告した。
 アスベストが含まれているのを承知しながら何もしなかった点に、会見した林光土建の担当者は「弊社のミスで大変申し訳ありません」などと述べ、陳謝した。 
 現場の周辺は住宅地で幼稚園もある。飛散状況については、28日に周辺の環境測定を行い、結果は後日分かる。
(中村晋也)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 蒲郡信用金庫 さわらび会 藤城建設 住まいLOVE不動産 光生会 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国