宮城・南三陸町の佐藤町長 東三河8市町村に感謝状

2019/10/03 00:02(公開)
新国立競技場の建材にも使られている南三陸杉の盾を手にする佐原市長㊥と佐藤町長㊧、金田副市長=豊橋市役所で
新国立競技場の建材にも使られている南三陸杉の盾を手にする佐原市長㊥と佐藤町長㊧、金田副市長=豊橋市役所で
 2011(平成23)年3月11日発生した東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の佐藤仁町長が1、2の両日、東三河8市町村を訪れた。復興支援への感謝状と南三陸杉製の盾を各首長らに手渡した。同町は復旧復興支援に尽力した個人や団体、企業に感謝を伝える全国行脚を6月から行っており、2021年3月までに全国200カ所を巡る予定という。
(安藤聡、木村裕貴)

豊橋市
 豊橋市では佐原光一市長らと懇談。同市はこれまで同町へ職員派遣だけでなく豊橋産キャベツを支援物資として送るなどの援助を行ってきた。
 佐藤町長は「南三陸町は建物の7割近くが流れて壊滅的な被害を受けた。発災当初から多大なご支援をいただき、感謝している。おかげで住宅・公共施設の再建、インフラ整備も計画通り進んでいる」と感謝の言葉を述べた。
 佐原市長は「復興は進んでいるようだが、人の心が癒やされるにはまだ時間がかかると思う。今後も応援し続けたい」と継続支援の姿勢を示した。
 また佐原市長は、豊橋市が販売しているペットボトル水「とよっすい」の売り上げの一部10万円の目録を南三陸町震災復興寄付金として贈呈した。

蒲郡市
 蒲郡市では稲葉正吉市長が先遣隊として被災2週間後に現地を訪れたことを明かした。感謝状を受け、「“お互いさま”だと思います。自治体同士の絆が復興支援につながっている」と語った。
 佐藤町長は「再建するのが使命とここまできた。被災当時副市長だった稲葉市長が今回で勇退されることになり、震災と向き合ってくれて感謝します」とお礼の言葉を述べた。

新城市
 震災直後から延べ28人を派遣してきた新城市では1日に穂積亮次市長と現地で活動した8人が佐藤町長を出迎えた。
 佐藤町長は「被災直後は図面を見ていただけだったが、多くの協力を受けて復興計画10年のうちに事業を完遂できる見通しとなりました」と報告した。
 同市では職員派遣だけでなく14年から今年まで計5回、職員と市民の有志が現地を訪れて手筒花火を披露したり、新城市では12年から毎年「福興市」を開催している。
穂積市長(右から2人目)に感謝状を手渡す佐藤町長㊨=新城市役所で
穂積市長(右から2人目)に感謝状を手渡す佐藤町長㊨=新城市役所で
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