市電で「子ども連れ去り防止教室」

　豊橋署は16日、豊橋鉄道市内線の車内で「くるみ保育園」（豊橋市松葉町）の児童７人とその保護者を対象に「子ども連れ去り防止教室」を開いた。
　昨年度からの取り組みで、子どもと保護者の自己防衛意識を向上させるのが狙い。
　この日、パトカーの絵がラッピングされた車両（パト電車）に乗った子どもたちは、警察官から出題される○×クイズで「お菓子をあげると言われてもついていかない」「子ども１１０番の家に逃げこむ」ことなどを学んだ。
　同署生活安全課の吉玉康弘課長は「市内では最近子どもの事件はないが、他県では起きている。不審な人にはついていかないよう今後も子どもたちに呼び掛けたい」と話した。
　娘の妃麻里さん（５）とともに参加した中村貴子さん（34）は「娘は来年から小学生になり、単独行動の時間が増える。きょうの教室で勉強になったと思うので参加して良かった」と語った。
　同市内では、子どもや女性に対するつきまとい行為などが９月末現在で１２８件にのぼっている。
（木村裕貴）