リニア開業視野に三遠南信の観光振興模索

2019/10/31 00:00(公開)
地域連携ビジョンの次なる展開へ意見を述べる神野副会長(右から2人目)=長野県飯田市鼎文化センターで
 長野県飯田市で30日に行われた第27回三遠南信サミット2019in南信州。全体会では「三遠南信地域とスーパー・メガリージョン構想」をテーマにパネルディスカッションが行われた。東三河や静岡県西部、長野県南部の経済界や観光関係者らが「将来に向けて今すべきこと」について意見を述べた。
 三遠南信地域として今年度から社会基盤、産業活性化、観光と文化交流、安全安心と定住推進、人材育成の5つの分野で基本方針を策定し、今年度から取り組みを始めた。
 パネルディスカッションではリニア中央新幹線が東京大阪間で全線開業する2050年を見据えた「スーパー・メガリージョン構想」に向けて三遠南信地域としてどう向き合っていくのかを考えた。
 パネリストの神野吾郎・三遠南信地域連携ビジョン推進会議(SENA)副会長は「この地域は製品出荷額と農業出荷額が高く、日本の国土軸の真ん中に位置する。アクセスが良くなることも踏まえ、伝統産業も含めたモノづくりと次世代にどうつなげていくのか分野別の構想とプログラムづくりが必要」と述べた。
 観光分野では浜松・浜名湖ツーリズムビューローの前田忍事業本部長は「リニア新幹線の長野県駅が開業すれば三遠南信で北の玄関口となる。訪日外国人の受け入れも踏まえ、滞在型の観光プログラムを考えていくことが望まれる」と話した。
 SENA会長の鈴木康友浜松市長は「リニア新幹線が開通すれば東海道新幹線のぞみ号がどうなるのかも今後検討されると思う。広域経済として交通網整備を考えていきたい」と述べた。
 国土審議会会長の奥野信宏氏は「県域を超えた連携は日本のモデルケースにもなる」と今後の取り組みへ期待を込めた。
(安藤聡)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

藤城建設 蒲郡信用金庫 住まいLOVE不動産 光生会 虹の森 さわらび会 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国