豊橋で金融機関防犯対策会議

2019/11/22 00:01(公開)
銀行職員がチェックシートを用いて特殊詐欺を未然防止する寸劇を披露した豊橋署員ら=豊橋市役所で
銀行職員がチェックシートを用いて特殊詐欺を未然防止する寸劇を披露した豊橋署員ら=豊橋市役所で
 豊橋金融防犯協会(魚谷哲会長)と豊橋署は21日、豊橋金融機関防犯対策会議を豊橋市役所の講堂で開いた。市内金融機関の防犯担当と同署員ら125人が出席。犯罪が多発する年末に向けて金融機関の防犯対策を徹底しようと毎年この時期に開催している。
 魚谷会長は「特殊詐欺は手口がより巧妙かつ強引になっており、自宅まで押しかけ、キャッシュカードをすり替えて盗む事案が増えている。お客さまには金融機関の店頭で積極的に声掛けをしてほしい」と呼び掛けた。
 梶浦哲哉・豊橋署長は「カラーボールのチェックなどを行い、今一度防犯対策を見直してほしい。またキャッシュカードを署員が取りに来るということはない、ということを金融機関とともに広報していきたい」と述べた。
 吉玉康弘・同署生活安全課長は「10年前に比べて市内の犯罪件数は5分の1に減っているが、治安が良くなっているという体感が市民にはない。自転車盗難の9割は無施錠が原因。自転車の施錠などを呼び掛け、市民の体感治安を良くしていきたい」と語った。
 また、豊橋信用金庫職員が6月13日に起きた同金庫西支店での特殊詐欺事例を発表。「犯人からの電話には出ないよう説得するべき」「警察が来れば詐欺だと納得してもらえる」など実体験を基にした提言を行った。
 さらに、同署員らが特殊詐欺阻止に対応する寸劇を披露。銀行職員がチェックシートを用いて高齢者に対応し、通報までの模範例を示した。
 会議後、魚谷会長は「長年、銀行と取り引きしてもらってきたお客さまの老後資金が盗まれるのは悔しい。防犯担当の皆さんは真剣に聞いてくれた。明日から店頭での呼びかけを徹底できるのでは」と自信を見せた。
 特殊詐欺の被害件数は10月末現在で18件、被害額は3900万円(前年同月比500万円増)に上っている。
(木村裕貴)
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