リリーさんのトークショー スロータウン映画祭オープニングイベント

2020/01/20 00:00(公開)
出演作品や共演者のエピソードなどを話すリリーさん=穂の国とよはし芸術劇場で
 「とよはしまちなかスロータウン映画祭」(実行委員会主催)のオープニングイベントとして、文筆、俳優など幅広く活躍するリリー・フランキーさんが19日、豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットでトークショーを行った。出演作品や共演者のエピソードから豊橋に関わる話まで予定時間を大幅に超えてたっぷりと語り、集まったファンや来場者を飽きさせなかった。
 この日は、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した主演作「万引き家族」と、自身が推薦した作品「美しい星」が上映され、その後に登場した。
 「万引き家族」について、最後のシーンなど撮影の裏話を披露。「作りこんでこないよう子ども(子役)には口伝えでせりふを言わせる」、夕立や大雪の際には「このまま撮ろう」「せっかくだから撮りたい」と撮影する是枝裕和監督の制作の様子も紹介した。
 共演者で、同映画祭でトークショーもした故・樹木希林さんにも触れ「映画祭にも分け隔てなく参加する人でした」と話したほか、「いい服ね」と言われて譲った服を「映画の舞台あいさつで着てきてくれた」と在りし日の希林さんを紹介した。「亡くなってからは、形見として(自身が)着ています」とリリーさん。
 映画への出演は「脚本、監督で選ぶ。友達だから出るのもある。同じ監督から再び呼んでもらえるのはうれしい」と話した。
 スロータウン映画祭については「呼ばれてうれしい。手作りの映画祭で、地元の人の協力で成り立っているのが何より。会場の劇場も素晴らしい。これだけの人が来てくれ、映画への意識が高い」。豊橋出身の付き人の男性も壇上で紹介した。
 2時間半にわたって話し、急きょ自著にサインして会場の人に贈るなど気さくでサービス精神旺盛なリリーさん。「人と会うことは大切なこと。また、来たいです」と話していた。
 今年の映画祭は25日から2月23日の週末にかけて行われ、16作品を上映する。
(中村晋也)
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