田原・伊良湖で温泉掘削工事の安全祈願祭

2020/01/30 00:01(公開)
間もなく始まる温泉掘削工事の現場=田原市伊良湖町で
 温泉を活用したまちづくりに向け、田原市が行う温泉掘削工事の安全祈願祭が29日、現地の同市伊良湖町宮下で行われた。泉質は使いやすい単純泉の可能性が高く、幅広い活用について検討を始めている。順調に工事が進めば、2022(令和4)年の配湯開始を計画する。
 山下政良市長が「渥美半島の元気の源」と力を込める温泉掘削。過去には温泉導入の是非が問われたこともあったが、いよいよ温泉資源の開発に着手、温泉を活用した誘客や地域活性化に大きな期待が寄せられている。
 掘削工事の現場は、東三河を代表する観光地、風光明媚(めいび)な伊良湖岬のある渥美半島の先端部・伊良湖宮下公共駐車場。2017(平成29)年度に実施した電磁調査に基づいて選定された。
 安全祈願祭には山下市長や観光関係者、掘削業者ら34人が出席し、工事の安全無事を祈った。
 調査によると、湯量は毎分40㍑程度、湯の温度はくみ揚げた際に27度程度の温泉と予想。泉質は使いやすい単純泉の可能性が高く、肌にやさしく、浸かりやすいという。来年2月頃に判明する。
 31日から工事に入り、1800㍍掘削する計画。来年秋からポンプ、タンクの揚湯設備の工事を進める予定だ。掘削と設備で約2億2000万円の事業費が見込まれている。
 湯量は多くはないため、現場近くに温浴施設を設けず「伊良湖温泉(仮称)」として現地での給湯のほか、タンクローリーで施設などに運ぶ。配湯は22年4月を予定する。
 開発にあたり、昨年秋から、市内の商工会、観光団体などによる温泉資源活用検討会を開催。温泉に浸かるだけではなく、料理に使うなど幅広い利用を考えている。
(中村晋也)
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