新城・阿寺地区の古民家を養老町長が視察

　リフォームした古民家での活動ぶりを聞き取ろうと、新城市下吉田の阿寺地区に31日、岐阜県養老町の大橋孝町長が視察に訪れた。古民家カフェを経営する内藤正八郎さんらと意見交換した。
　同町では空き家の利活用を図ろうと昨年12月に古民家再生協会岐阜美濃と連携協定を結んだ。愛知県内の同協会組織で活動し、古民家をリフォームして移住促進に取り組む戸田由信さん＝新城市＝の紹介で阿寺地区を訪れた。
　３年前に移住して古民家カフェと民宿「紋屋」を営む内藤さんは「阿寺の滝を訪れた帰りに立ち寄ったり、家族や友人に紹介してまた来てくれる人もいます」と話すと、大橋町長は「口コミの力はすばらしいですね」と感想を述べた。
　また戸田さんは「阿寺地区ではほかの移住者もおり、会員制で農村部に宿泊する取り組みも行っている。受け入れ体制を整えることが大事」とアドバイスした。
　同町では空き家は４００軒以上あるという。大橋町長は「養老町は東海環状自動車道のインターチェンジもできて、町外の人たちと接する機会として空き家利活用策を探っていきたい」と話した。
（安藤聡）