小中学校が再開

2020/05/26 00:02(公開)
豊川市立牛久保小近くで
豊川市立牛久保小近くで
 県内のほとんどの小中学校で25日、学校生活が再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、突然の休校となって3カ月。「3密」を避けるために、分散登校をしたところが多く、全員が一斉に登校したわけではない。それでもこれは、長らく我慢の生活を送ってきた子どもたちが日常を取り戻していく第一歩だ。東三河各地の朝の様子を取材した。

 朝から晴天に恵まれたこの日、豊橋市立旭小学校(田澤順子校長、児童数211人)は、校区自治会員らが歩道に立ち、34班あるうち15班の通学団の登校を見守った。6年の峯田康平君は「みんなに会えてうれしい。勉強を頑張りたい」と話した。
 豊川市立牛久保小(波多野槇次校長、児童数381人)では、見守られて登校する子どもたちのマスクの隙間から笑顔が見られた。波多野校長は「ニコニコした姿が見られてうれしい」と話した。
 蒲郡市立蒲郡北部小学校(小島仁志校長、児童数295人)は、小島校長が門に立ち、「おはようございます」と声掛け。児童も「おはようございます」と返事をした。小島校長は「子どもがいてこその学校。明るく元気な子供たちを見ることができて、ほっとしている」と感慨深げだった。
 新城市立新城小学校(夏目真治校長、生徒数321人)でも、児童が元気に校門をくぐった。
 田原市立童浦小学校(平井敦校長、児童数422人)では、マスク姿の児童たちを平井校長らが出迎えた。感染防止のため、大きな声で元気いっぱいのあいさつは我慢し、静かな再開となった。児童たちは、まず手洗いをし、自宅での検温状況を教員が確認した。教室内は、席同士の間隔を最大限に開けるため、ロッカーを廊下へ出し、空間を確保した。
 各市教育委員会で対応が違うが、給食が始まるのは6月1日以降。少しずつ、学校生活が本格化していく。
(取材班)
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