16日から展示会「2020着物に世界を映す」

2020/10/11 00:00(公開)
来場を呼びかける髙野さん=東愛知新聞社で
 東京オリンピックを盛り上げようと、世界213の国や地域を表現した振り袖と帯が、すべて完成した。展示会「2020着物に世界を映す」が16~18日、京都市の京セラ美術館で開かれる。
 福岡県久留米市で呉服店を営む髙倉慶応さんの呼びかけで2014年から始まった「KIMONOプロジェクト」。着物を通じて「世界はきっと、ひとつになれる」という髙倉さんの考えにより、世界の国や地域の特色を表現した振り袖や帯を作った。
 ほとんどの着物は、企業がスポンサーとなって資金を出している。日立製作所はインドの着物の、TOTOはフィンランドの着物の協賛金を出した。しかし、20カ国の着物は、有志の呼び掛けで協賛金を集めた。
 豊橋市の髙野響子さん(52)は、アイスランドの着物のプロジェクトリーダーとなった。呼びかけに応じた豊川市の小田里美さん(56)とともに草の根活動で協賛金200万円を集めた。髙野さんは、長男がアイスランドに留学していた縁で、同国の着物を応援する気持ちになったという。
 振り袖は日展入選経験のある古根香さん、帯は「西陣まいづる」の若い女性職人の手による。
 髙野さんは「全世界の振り袖や帯は、総生産時間が延べ300年に相当し、関わった作家や職人は1000人以上。国としては存在しない難民選手団の振り袖もある。延期した東京五輪が来年開かれるよう願っている」と話した。
 入場料無料だが、事前予約が必要。予約は同美術館予約専用電話(075・761・0239)へ。
【小島幸子】
アイスランドの振り袖と帯=東京・新宿で(提供)
各国の振り袖姿=東京・日本橋で(提供)
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