豊川市小田渕町の「わたなべ珈琲店」で「第9回華友会小品展」が開かれている。会員の書24点を展示している。7日まで。
1965年に地元書家の故大澤華空氏が創設、故大澤華香氏が引き継ぎ2017年に活動を終えた書道団体「華墨会」が前身。会の意志を継ごうとベテランが活動を続け、年に2回、ここで展示会を開いている。
3月は「歌会始」の勅題をお題にし、9月は自由課題での小品を披露する。「囁」「感」「野薊」「勢」「信」「遊目」「日月」など、自分の今の心情や季節に合わせた言葉などを、それぞれ思い入れのある言葉を丁寧にしたためた作品が並ぶ。中には童謡の世界観を表した作品や俳句をしたため絵を添えた作品も。いずれも年齢を感じさせない力強さだ。
大澤華空、大澤華香の両師や、河合白海元相談役、大木雅人前相談役、メンバーの岩田華園さんの遺作も。「日本の文化である書を継承していきたいと続けている。墨の良さや日本の伝統文化を若い人にもっと知ってもらい、書に関心を持ってほしい」と廣田華朋会長らは話す。書以外に、篆刻(てんこく)やちぎり絵、びん細工などの作品もある。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。