豊川の砥鹿神社で「火焚祭」

2021/01/16 00:00(公開)
今年の干支の丑(うし)と宝船を描いた絵馬を背に燃え上がる炎=砥鹿神社で
 豊川市一宮町の三河国一之宮・砥鹿神社(岩崎和夫宮司)で15日、新春恒例の焼納神事「火焚祭(ひたきさい)」が営まれた。
 昨年1年間のうちに神前に納められた祈願絵馬や願い串、安産を願う柄杓(ひしゃく)守りなどをスギの葉と一緒に燃やし、神職らが諸願成就を祈願した。炎が勢いを増すと、訪れた参拝者らがカメラのシャッターを切った。
 例年ならこの火を囲み、竹の先に刺した餅を焼いて食べ、無病息災のご利益にあやかる行事があるが、今年は感染症対策で中止となった。豊田市から夫と訪れた女性(78)は「食べるのを楽しみにしていたので残念です。早くコロナがなくなることを願いたい」と話していた。
 この日は本宮山山頂の奥宮でも豊作物の豊凶や天候を占う粥占祭(かゆうらさい)があり、今年はサツマイモや麦が豊作だが、サトイモや海産物などが不良という結果が出た。
【由本裕貴】
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