新城で東三河初の「木造住宅簡易鑑定士」養成講座

2021/01/30 00:00(公開)
古民家であった木造住宅簡易鑑定士養成講座=新城市横川で(提供)
 古民家を含む空き家を調査する「木造住宅簡易鑑定士」の養成講座が28日、新城市内であった。県シルバー人材センター連合会の主催で、東三河での開催は初めて。蒲郡と新城の市民各10人が受講した。今後、蒲郡と新城の両シルバー人材センターが新規受託事業として調査を始める計画だ。
 建築基準法成立前の1950年以前に建てられた木造家屋は「古民家」と呼ばれ、今後、人口減少や過疎化に伴って空き家になりうる。こうした状況から、全国古民家再生協会(東京都)と全国シルバー人材センター事業協会(同)が提携し、木造住宅簡易鑑定士の講習を実施している。県内ではすでに名古屋地区で受講した150人以上が資格を得ている。
 東三河全体での実施を検討したが、新型コロナウイルス禍の「3密」防止対策として新城と蒲郡の市民向けに限定した。
 新城市横川では、協会愛知第一支部の戸田由信代表が木造住宅に関する基礎知識を講義し、築120年の古民家での実地研修では、はりなどに松が使われるなど、在来工法とは違う建物構造を説明した。
 蒲郡と新城の両シルバーセンターは今後、受講者に会員登録を勧め、各市から依頼を受けて調査業務を展開する。
 蒲郡市の木俣文博さんは「市内でも空き家を調査したことがある。会員登録して参加したい」と話した。
 戸田さんは「空き家は解体するだけでなく、建物の建築材として利活用できるものもある。リユースを勧めるためにも鑑定士の数を増やしたい」と述べた。
【安藤聡】
講義する戸田さん
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