豊橋市と湖西市 水道事業で連携協定

2021/02/09 00:02(公開)
水道事業の連携で協定を結んだ浅井豊橋市長と影山湖西市長㊨=豊橋市役所で
 豊橋市と静岡県湖西市は8日、水道料金収納業務などの事務共同化を図る基本協定を結んだ。豊橋市役所で調印式があり、浅井由崇市長と湖西市の影山剛士市長が協定文書を交わした。県境をまたぐ自治体同士の協定は全国初。
 協定で湖西市は、豊橋市の包括業務委託先と新たに契約を結ぶ。共同化は2022年度開始を目指す。今後は公共交通など、県境をまたぐ課題でも連携が見込める。
 検針や受付業務の統一をはじめ、料金収納や債権管理など電算処理システムを共有し、効率化とコスト削減を図る。
 共同化で豊橋市はスケールメリットを生かした経費削減が、湖西市は直営の負担がなくなり、業務効率化や合理化につながる。豊橋市は年約2000万円、湖西市は約3500万円のコスト削減効果を見込む。
 自治体の水道事業は、人口減少に伴う料金収入減少や設備更新費の負担増など厳しい経営環境が見込まれる。近隣自治体との連携を模索していた湖西市が一昨年末に連携を申し入れた。
 浅井市長は「県が違うが生活や通勤で交流が深かった。今回の協定を足掛かりに、可能な限り連携できる事業を増やしたい」と述べた。影山市長も「公共交通やインフラなど連携できる事業は多い。生活や通勤で交流が多く、物理的な近さと親和性が連携への決め手になった」と説明した。
【加藤広宣】
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