豊橋市中央図書館にロシアバレエの変遷つづる本など展示

2021/05/22 00:00(公開)
『ラ・ジョコンダ』より「時の踊り」アンナ・パヴロワ(1925年)(兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション)
『ラ・ジョコンダ』より「時の踊り」アンナ・パヴロワ(1925年)(兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション)
豊橋出身の平野さん文化庁「芸術選奨」受賞記念

 豊橋市中央図書館は22日から6月22日まで、1階カウンター前で豊橋出身のバレエ史研究家で文学者、平野恵美子さんによる著書「帝室劇場とバレエ・リュス」とバレエに関する資料を展示する。同書が文化庁「芸術選奨」評論部門で文部科学大臣新人賞を受けたことを記念した。
 著書で使った挿絵など資料5点(複写)を兵庫県立芸術文化センター「薄井憲二バレエ・コレクション」の協力で展示。さらに、その世界有数の個人コレクションの資料目録や同センターなどで開かれた企画展のパンフレットも並べる。
 「帝室劇場とバレエ・リュス」はロシアバレエの変遷などを記した学術論文。帝政ロシア時代にあった六つの帝室劇場に関するガイドブックから、演目や上映回数などの記録をコツコツと調べ上げてまとめている。
 図書館所蔵の平野さんの同書と「ラフマニノフの想い出」(共訳)は、受賞を記念し平野さんや同窓生の豊橋南高校13回生が寄贈した。前館長が同窓生だったことから実現した。
 中央、大清水の各館で貸りられる。「受賞の知らせを聞いた時はあまり実感が湧かなかったのですが、同級生をはじめ皆さんが喜んでくれて私もうれしくなって来ました。図書館にも働きかけてくれて大感謝です」と平野さんは話す。
【田中博子】
『白鳥の湖』帝室マリインスキー劇場上演時のプティパ/イワーノフ版台本(1895年)(兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション)
『白鳥の湖』帝室マリインスキー劇場上演時のプティパ/イワーノフ版台本(1895年)(兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション)
平野さんの著書の寄贈の様子(提供)
平野さんの著書の寄贈の様子(提供)
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