豊橋・向弘苑で「万燈会」

2021/08/15 00:00(公開)
幻想的な雰囲気を醸し出した万燈会=向弘苑で
 豊橋市向山町の真言宗寺院向弘苑で13日夜、盆入り行事「万燈会(まんどうえ)」が開かれた。境内には雨の中、大小約1000張りの絵灯籠がともされ、幻想的な雰囲気を醸し出した。
 昭和から平成へ移行したのを記念し、盂蘭盆(うらぼん)入りの行事として1989年に始まった。阿邉永晋住職が描いた絵灯籠や札などが通路につるされた。
 悪天候だったことから、灯籠の上に紙の笠を付けて開かれた。大粒の雨が降る中、照らされた灯籠を目印に参拝者が次々階段を上がっていった。
 81歳の男性は温かい光を眺めながら「雨の日の開催は初めて。幻想的な景色がきれいだった」と話した。
 例年あった太鼓演奏や出店は雨などの影響により中止した。
【林大二朗】
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