石破茂首相は臨時国会会期末の9日に衆議院を解散し、27日投開票の日程で総選挙を行うことを発表した。一時は市長選(11月10日投開票)とのトリプル選挙も予想されたが回避。一方で、通常は市総合体育館でしていた開票作業は、会場に市立中学校の体育館を充てる。投開票日はプロバスケットボールの試合が重なったためだ。
次期衆院選では愛知15区(豊橋市、田原市)では8日現在、自民の現職根本幸典氏(59)の立候補が見込まれ、立民の小山千帆氏(49)、維新の関健一郎氏(46)、れいわの辻恵氏(76)、共産の高木繁氏(74)が意向を表明。有数の激戦区となる。
選挙へ向けて各陣営が着々と備える中、長年にわたり市内での選挙で開票所に充てていた市総合体育館が、プロスポーツイベントと重なり使用できなくなった。
投開票日の27日は午後3時5分から、プロバスケットボールBリーグの地元チーム「三遠ネオフェニックス」と茨木ロボッツの第2戦がある。
延長戦なしの場合でも試合終了は5時半頃になる見通しだ。メインアリーナには約700人まで増設可能な可動式の観客席を設けている。敷地内駐車場の専用倉庫まで搬出する必要がある。試合終了後のセレモニーなども含めると、開票場の設営はより難しくなる。
選管によると、すでに市立豊城中学校の体育館を会場に充てる方針を固めた。市総合体育館が完成した1989年以降の選挙で、開票作業が別会場となったのは22年2月の県議補選のみだ。
体育館内の広さやレイアウトは異なり、開票速報に欠かせない通信状況の確認など準備作業に努めたという。新しい経験と手探り状態での作業だったが、結了時間の大幅な遅れもなく、円滑に開票作業が進んだ。
2年半ぶりに総合体育館以外での開票作業となったことに、選管は「前回の県議補選での経験や蓄積したノウハウなども残っている」などと急な対応にも慌てる様子はないようだ。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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