田原市議会(定数18)は1日、最大会派の自民党田原市議団13人から7人が離脱して「新政田原自民クラブ」と「空のひばり会」を結成したと発表した。同じ自民系の会派分裂には、委員会質疑の手法を巡る考えの違いが要因とみられる。
自民田原市議団は当選1回の若手を中心に6人が残った。新政田原自民にはベテランを中心に議長や会派役員経験者ら6人が移った。
自民田原は1期目の小川金一氏が、新政田原自民は前議長の中神靖典氏が団長に就いた。1人会派の空のひばり会は1期目の中野哲伸氏が会長として届け出た。
今回の分裂には委員会質疑の方法を巡り、旧会派内で認識の隔たりが埋まらなかったことが背景に挙がっている。議会事務局によると、委員会質疑は事前通告制だが出席委員の質疑を妨げる規定はない。
旧会派には委員会質疑は派内の代表者がする申し合わせがあった。事前通告を踏まえ、派内委員から別の関連質問を求める際は調整して質疑を委ねていたという。
中神団長は「派内で内容が重なる質疑は議会運営から見ても適切ではない。同様の対応を繰り返していたので指摘したが改善されなかった」と経緯を説明した。一方、自民田原の小川団長は「必要なら、もっと自由な質疑も可能にすべきだと思う。派内で徹底議論を重ねるべきだった」と残念がった。
3会派によると、所属会派は異なるが政策面では同じ自民党系として協力関係を保つという。
同市議会では2019年2月、複数の自民系会派を統合して自民田原市議団を結成。他都市では蒲郡市議会に複数の自民系会派(自民蒲郡、蒲郡市政クラブ)がある。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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