田原市浦町の蔵王山展望台の風車が10月に解体される。10日朝、人々に長年親しまれたその姿を空から眺めた。
蔵王山頂にある展望台は、360度のパノラマを満喫できることから市の観光拠点施設になっている。巨大な風力発電所の風車とともに、田原のシンボルになっている。
だが風車は昨年5月に故障し、動かなくなっていた。修理しても採算が合わないことから解体が決まり、10月から作業が始まる。それに伴い、展望台は12月まで休館し、アクセス道路、歩道も通行止めになる。
田原は太平洋に面していることから風が強い。だが、フライトの日は幸運なことに無風で、天候に恵まれた。
ドローンを飛行して上空から見ると、展望台と風車が、日の出で照らされて白い外観がオレンジになっていた。早朝でしか見れない幻想的な光景だ。
風車の高さまで上がったドローンを回転すると、三河湾内を行き交う商業船、朝の田原市街と太平洋が見えた。そして、汐川河口付近の水面に朝日が映り、光の道ができていた。遠くには富士山も見え、ドローンならではの絶景が楽しめた。
ドローンを収容して付近を歩くと、サイクリストや市民が集まっていた。男性(78)は「街のシンボルの風車が解体されると聞いて、写真を撮りに来た」と話した。一緒にいた男性(76)は「山頂の風車を見ると、今日の風向きが分かった。なくなるのは寂しい」と惜しんだ。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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