家康ゆかり「寅童子」 新城の竹内さん製作

2021/12/01 00:00(公開)
絵付けをする竹内さん=新城市大野で
 新城市大野で竹内久美子さん(78)が、郷土玩具の起き上がり小法師「寅童子(とらどうじ)」の製作に励んでいる。来年のえとは「寅」。販売する鳳来山東照宮からの受注が増えている。オレンジ、黄土色、赤の3色に、11月からは厄除けの意を込めた黒色も登場した。
 寅童子は徳川家康にゆかりがある。家康が寅年の寅の日、寅の刻に生まれ、鳳来寺の十二神将像のうち寅の方角にあった寅童子と呼ばれた「真達羅大将(しんだらだいしょう)」像が姿を消し、亡くなった後に像が戻ったと伝わる。
 1980年代まで竹内さんの親族が製作していたのを、前回の寅年である2010年に復活させた。時計店を営む夫の修さん(79)と、名古屋に住む次女房代さんも週末に帰省して手伝う。
 厚紙を水に漬けた後に丸めて円すい形にし、色付けした後に台座となるコンクリート石とくっつける。そしてアクリル絵の具でヒゲや鼻、目を描く。「一つ一つ手作業で、工程も多い」と竹内さんは話す。
 新型コロナウイルスの終息を願い、厄除けの意味も込めた黒色も登場した。房代さんのアイデアだ。「11月から売り始めて注文も相次いでいる。うれしい限りです」と加えた。
 すべて鳳来山東照宮で販売する。大サイズ(高さ23・5㌢)は税込み2500円、小サイズ(同8・5㌢)は同1200円。
 問い合わせは鳳来山東照宮社務所(0536・35・1176)へ。
【安藤聡】
寅童子
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