「ユニークな自撮り」の西本さん写真展

2021/12/07 00:00(公開)
和民さんとトークを繰り広げる喜美子さん=桜ヶ丘ミュージアムで
和民さんとトークを繰り広げる喜美子さん=桜ヶ丘ミュージアムで
 ユニークな自撮り写真で世界中にファンがいる西本喜美子さん(93)=熊本市=の写真展が豊川市桜ケ丘ミュージアムで開かれている。有名な写真もあり、100点が展示されている。初日の4日には西本さんのトークショーがあり、多くの人が話に聴き入った。
 1928(昭和3)年、ブラジルで生まれる。8歳で帰国し、熊本で生活を始める。戦後は美容院を経営し女子競輪選手だったことも。結婚後は専業主婦をしていた。
 転機は72歳の時。長男でグラフィックデザイナーの和民さんが主催する写真塾に入った。そこで初めて夫にもらったカメラに触る。2年後には画像編集ソフトを使いこなし、自撮り写真を加工するようになった。2017年にインスタグラムにデビュー、その「自虐的」な写真から世界中で注目されるようになった。
 この日は、和民さんとともに学芸員の質問に答える形でトークが進行した。時々、ピントの外れた答えをして、和民さんに指摘され、笑いを誘う場面も。パソコンも難しくないと言い切り、ユニークな自撮り写真を思いついたいきさつなどを話した。
 また和民さんは、カメラとパソコンの進化で、写真は誰でもすぐに始められる芸術だと指摘。「きっかけと仲間と発表の場があれば続けられる。そういう環境をみなで作ってあげないといけない」と語った。
 写真展は来年1月16日まで。
【山田一晶】
有名な自撮り写真の数々が並ぶ
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