黄綬褒章を受けた松井さん 豊橋西高で組子細工の授業

2021/12/15 00:00(公開)
組子細工に挑戦する高校生=豊橋西高で
 建具に使う組子細工を学ぶ授業が14日、県立豊橋西高校であり、11月に黄綬褒章を受けた松井美喜夫さん(松井建具店)が伝統の組子細工のつくり方を指導した。指先ほどの木片を組む補助具として特製「治具」をプレゼントし、伝統の技を身近に感じてもらった。
 総合学科の1年生14人が受講した。
 組子細工はふすまや障子などの建具に使う装飾の一つで、1400年の歴史がある。木片で幾何学模様を組み合わせて多彩な柄を表現する。この日は「八重桜亀甲」という柄に挑戦した。
 作業には、1辺1㌢未満の木片を型の溝に差し込むことで模様が描ける治具を使った。松井さんが3Dプリンターで自作したもので「一般の人でも簡単に作れる」と太鼓判を押す。生徒らはパズルのピースを埋めるように木片を組んだ。
 治具や完成した作品は持ち帰った。夏目莉花さん(16)は「工作など物を作ることが好きなので受講した。小さいパーツを組む作業は難しかったが完璧にできた。無理に押すと折れたりするのが難しい」と話した。
 松井さんは「治具を助けに模型作りやパズル感覚で楽しんでもらうのが狙いだった。若い人の感性で自由に活用し、建具の枠から飛び出すアレンジが出てきたら」と期待した。
【加藤広宣】
出来上がった組子と松井さん特製の治具
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

さわらび会 虹の森 蒲郡信用金庫 藤城建設 住まいLOVE不動産 光生会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国