田口高がジェンダーレス制服導入へ

2021/12/26 00:02(公開)
来年度に導入する田口高校制服=設楽町田口で
 県立田口高校は、2022年度に入学する生徒の制服をブレザー型に変える。性差のない「ジェンダーレス」のデザインを導入した。女子の制服はスカートの他にスラックスを選べるようにした。
 今年度は開校80周年。これを機に、長年着てきた詰め襟、セーラー服を見直した。スカートは冬に寒いことに加え、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの生徒に配慮した。
 職員やPTA、販売業者で三つのデザインに絞り、10月に在校生にアンケートして、人気が高かったものを採用した。
 ブレザーは重ね着しやすさ、スラックスは防寒対策と動きやすさが評価された。ボタンの穴は左右に移し替えられる。ネクタイとリボンは地域の自然を表現した緑、青の色が入っている。
 奥三河の公立高校では2019年度に開学した新城有教館高校も女子の制服にスラックスを導入している。
 学生向け衣料製造販売「菅公学生服」(岡山市)が今年6月に全国の小中高校の教員1800人に実施したアンケートで、「性的少数者(LGBT)と性自認が定まっていない『クエスチョニング』への服装の配慮として良いと思うスタイル」では「女子のスラックス制服採用」が50・1%、「スカート・スラックス・リボン・ネクタイなど男女関係なく制服を選べる」が36%、「男女共通デザインのブレザー制服採用」が35・4%だった。
 【安藤聡】
ジャケットのボタン穴。左右どちらも使える
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