「シカ衝突事故」ハザードマップ作成

2022/02/08 00:02(公開)
ハザードマップのチラシを持つ鈴木理事長=新城市で
 NPO法人愛猟は、新城市内であった「シカ衝突事故」の場所を示したハザードマップを作った。目撃地点と事故現場をホームページ=QRコード=で公開している。走行中の車と野生動物が衝突する事故「ロードキル」に備えてもらう目的だ。
 森林研究総合研究所と地図情報システム会社「マップクエスト」(豊橋市)が共同開発した、野生のニホンジカ目撃場所を集めた「シカ情報マップ」を元に、人間環境大学(岡崎市)の江口研究室の協力で作成した。市や県新城設楽建設事務所、新城署から事故情報を集めた。
 マップ上では2015~19年にあった衝突事故現場を★印、シカの目撃地点を●印で表した。★印は121箇所あり、クリックすると事故の発生日時も示す。
 中山間部の市内には峠道が多数あり、道路管理者は「動物注意」の看板を設置している。また各地域や農家はシカだけでなくイノシシを含めた大型獣から被害を防ごうと防護柵を設けているが、道路から離れているため進入するケースが後をたたないという。
 愛猟理事長で市内在住の鈴木康弘さんは「ロードキルの危険性を訴えて人と野生動物が共生できるようにしたい。現在はシカだけだがイノシシの情報も加えたい」と話す。使い方のチラシを作り、13日には作手地区に1000部配布するほか、新城署などと啓発活動も計画する。
 今後は道路管理者や警察署の協力を得て、より早い情報収集をしGPS情報対応型も目指す。
【安藤聡】
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