新城・乳岩峡の案内板 登山口に設置

2022/03/05 00:00(公開)
登山口に設置された案内板=新城市川合で
登山口に設置された案内板=新城市川合で
 新城市鳳来寺山自然科学博物館は乳岩峡を紹介する案内板を登山口に設置した。自然遺産の見所を「ジオサイト」として観光振興などに生かす「東三河ジオパーク構想」を進めるためで、市内4カ所目。
 乳岩峡は乳岩川に沿う約3㌔の峡谷で、北側に乳岩山(標高670㍍)がある。登山道の両側は切り立った崖と美しい林が広がる。山の南面にある最大の洞窟が、天井部に乳房状の鍾乳石が作られたとされる「乳岩」だ。1936年に国指定天然記念物に指定された。
 案内板は縦91㌢、横1・2㍍。約1500万年前に活動した火山から吹き出した流紋岩質の凝灰岩でできていること、洞穴の天井部に見られる鍾乳石が乳房を思わせることから「乳岩」と呼ばれること、昔の川底が見物席のような形で残った桟敷岩などを説明する。岩場で見られる地域固有植物「ウラジロギボウシ」「ホソバシャクナゲ」も紹介する。
 博物館は2年前に中央構造線で太平洋側と日本海側の両断層が確認できる「長篠露頭」、宇連川の河床に馬の背中のように突き出た形に安山岩が残った「馬背岩」、「阿寺の七滝」に案内板を設置した。
【安藤聡】
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