豊橋の光栄運輸が福祉タクシーへ参入

　豊橋市神野新田町の運送業「光栄運輸」は、福祉タクシー分野へ新規参入した。専用車両２台を用意。社員20人のうち、７人が二種免許と介護士の資格を取得し、きめ細かいサービスを提供する。
　事業再構築補助金を活用した。同社によると、民間の福祉タクシーは名古屋市内には２８５台あるが、豊橋市内は５台のみ。今後、利用増が見込めると判断した。
　車両はハイエースをキャンピングカーのように改造した。ストレッチャー、車椅子のどちらでも利用できる。同乗者は、ストレッチャー利用の場合は１～２人、車椅子の場合は１～３人。ストレチャー、車椅子も貸し出す（１１００円）。
　福祉施設から病院、病院間の移動や、自宅からの通院、買い物などの利用を想定する。簡易トイレ、冷蔵庫が付いており、旅行にも対応する。高齢者だけでなく、障害者も利用できる。
　高橋栄美社長は「一般的な利用だけでなく、花を見に行くなどプチ旅行にも使ってほしい」とＰＲする。また「社員の働ける分野を広げることにもつながる」と話す。
　利用料は時間制。初乗りは30分まで４４１０円、その後15分ごとに２２００円が加算される。介護者も付けることが可能だが、料金が倍になる。予約は光栄運輸（０５３２・39・４７５６）へ。
【竹下貴信】