小学生が初の「外国絵本の読み聞かせ」

　豊橋市国際交流協会主催の「外国絵本の読み聞かせ親子の会」が１１日、市まちなか図書館で開かれた。月１回、０歳から就学前の親子に向け、外国語を話すボランティアが各国の言葉で絵本を読み聞かせる試み。今回は市立八町小学校６年の今川玲菜さんが英語本を読んだ。小学生による読み聞かせは今回が初。
　同読み聞かせは図書館開館時から何度か開き、今年度から本格的に開始した。ネーティブスピーカーによる外国の言葉や絵を生で体感してもらう試みだ。これまで韓国語、ポルトガル語、台湾華語、ミャンマー語など、いずれも成人ボランティアが参加していた。
　今川さんはカナダ生まれ。昨年11月に帰国し、八町小のイマージョン教育コースに通う。同協会にボランティアに登録し、今回の依頼を二つ返事で引き受けた。
　今川さんは、日本の子どもにも人気のエリック・カール著「はらぺこあおむし」「くまさん　くまさんなにみてるの？」の英語絵本をチョイス。母の宏子さんとともに集まった親子の前に向けてカナダの説明をした後、大型絵本を流ちょうな英語で読み上げた。子どもが飽きないよう、途中で手品や日本語と英語の手遊びを交えて楽しませた。
　読み聞かせ後、今川さんは「少し緊張したが楽しかった。集まった子たちも英語で答えてくれた。話があればまたやりたい」と笑顔を見せた。
　外国絵本の読み聞かせは毎月第２土曜日午後２時から。次回は中国語を予定している。
【田中博子】