豊橋の藤ノ花女子高で十二単講座

2022/06/23 00:00(公開)
十二単の着付けの様子=藤ノ花女子高校で
十二単の着付けの様子=藤ノ花女子高校で
 豊橋市老松町の藤ノ花女子高校で21日、2年生普通科87人を対象にした特別授業「第23回十二単(ひとえ)講座」があった。
 2年生が学ぶ古典授業の一環。平安貴族の服装と生活を肌で感じることによって生徒に古典や日本史への関心を高めてもらう。同時に日本人古来の感性の豊かさに触れる。1999年度から始まった。
 今年も小林豊子きもの学院の川崎豊鶴さんら4人が講師を務めた。山崎校長のあいさつ、川崎さんによる十二単についての解説の後、着付けを実演した。
 生徒の中から選ばれた「お方様」役の田中百菜さんに、講師3人が萌黄色の単、濃淡の桃色の五衣(いつつぎぬ)、緋色の打衣(うちぎぬ)、若草色に刺しゅうを施した表着(うわぎ)など、時代装束を丁寧に重ね着せた。華やかな平安貴族姿になった田中さんは「貴重な体験なのでやってみたかった。着てみると重くて動きにくく、暑くて大変だがやってみてよかった。いい記念になった」と笑顔を見せた。
【田中博子】
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